ねえ、Amazon Primeで配信されてる
『1122 いいふうふ』ってドラマ、知ってる?
高畑充希さんと岡田将生さんが夫婦役で、
原作は渡辺ペコさんの同名漫画。
監督は『愛がなんだ』『ちひろさん』の今泉力哉さん。
この時点で察しのいい人はもう分かるよね。
――あ、これ「優しい地獄」系だ、って。
仲はいい。でも、触れない。
この物語の夫婦、相原一子と二也は、
いわゆる「感じのいい夫婦」。
ケンカもしないし、空気も悪くない。
だけど――セックスがない。
で、一子が言うの。
「外で恋してきてもいいよ」って。
やさしい? 大人? それとも…逃げ?
“許してる関係”は、ほんとに強いの?
二也は美月(西野七瀬)と恋をして、
一子は職場の年下男子・五代(成田凌)に気持ちが揺れる。
一見フェアで、開かれてる関係。
でもね、これって実は――
「傷つかないように見て見ぬふりをしてる」だけじゃない?
相手を縛らない代わりに、
自分もちゃんと求めることをやめてる。
それって、本当に“いい夫婦”なのかな。
今泉組の怖さは「静かな会話」
このドラマがえぐいのは、
修羅場が少ないところ。
怒鳴らない。泣き叫ばない。
でも、会話の一言一言が、
心の奥をじわっと削ってくる。
脚本の今泉かおりさんと、監督の今泉力哉さんは実際の夫婦。
だからこそ出せる、
「分かり合ってるふりをして、実はすれ違ってる感じ」がリアルすぎて怖い。
スピッツが優しすぎる
主題歌はスピッツの「i-O(修理のうた)」。
あれが流れると、
「それでもこの人たち、壊れたまま生きていくんだな」って思わされる。
直さない。
でも、そばにいる。
それが幸せなのかどうかは、誰にも分からない。

みなみ的・結論
このドラマを観て思ったのはね。
「話し合う」って、
「別れないため」じゃなくて、
「ちゃんと傷つくため」に必要なんだなってこと。
黙って譲り合う関係は、
一見優しくて、
実はすごく孤独。
『1122 いいふうふ』は、
“壊れてない夫婦”じゃなくて、
“壊れないように我慢してる夫婦”の物語。
観終わったあと、
あなたの隣にいる人の顔、
ちょっと違って見えるかもしれないよ。
――で、その人に、ちゃんと触れてる?
配信情報
- タイトル:1122 いいふうふ
- 配信開始日:2024年6月14日〜(Prime Video独占配信)
- 話数:全7話(各話約57分)
- 原作:渡辺ペコ『1122』
- 監督:今泉力哉
- 脚本:今泉かおり
- 出演:高畑充希、岡田将生、西野七瀬、高良健吾、成田凌 ほか
- 主題歌:スピッツ「i-O(修理のうた)」
“夫婦”というありふれたテーマに、ここまで新鮮で、痛みとぬくもりをもって向き合ったドラマがあっただろうか。
繊細で静かな感動を届ける「1122 いいふうふ」は、今、最も観るべき大人のラブストーリーだ。


