地方発IT社長ガリアと、夜の社交場「CLUB AYANO」で輝く人気キャストみなみ。噛み合わないのに妙に心地いい二人の会話が、政治もAIも恋心もシャンパンの泡のように混ざり合う――。「好き」が暴走する男と「距離感」を操る女が織りなす、夜ふかし知的エンタメコラム。
夜ふかしデジタルラウンジ
「一人称の心理学 〜“ボク”と“名前呼び”の履歴書〜」
「一人称の心理学 〜“ボク”と“名前呼び”の履歴書〜」

みなみ
「いや~夜ふかしデジタルラウンジ、今夜のテーマは『自分のことを一人称で“ボク”って呼ぶ女、名前を一人称にする女の心理』。面白いテーマだね!」

ガリア
「いや〜“ボク”呼びの女性ってさ、ちょっとミステリアスで可愛くない? あのちゃんとかさ」

みなみ
「はい出た。“雰囲気かわいい=中身も特別”って思い込むおじさん脳。」

ガリア
「だって実際、“ボク”って中性的で個性ある感じするじゃん」

みなみ
「それ“キャラが立ってる”んじゃなくて、“キャラを立てにいってる”場合も多いからね」

ガリア
「手厳しい……」

みなみ
「まず整理するよ。“ボク”一人称の女性は大きく分けて3タイプ」

ガリア
「講義きた!」

みなみ
「自己演出型。“普通の女じゃ埋もれる”って自覚がある人。言葉でフック作って記憶に残りにいく。あのちゃん系ね」

ガリア
「なるほど、戦略か」

みなみ
「それから、アイデンティティ迷子型。子どもっぽさ・中性・弱さを“ボク”に背負わせてる。守ってほしい、でも女っぽい役割は嫌、みたいな」

ガリア
「繊細だな……」

みなみ
「で、距離操作型。“私”だと女として近すぎる。“ボク”にすることで男との距離を一段引く。恋愛の主導権を握るタイプ」

ガリア
「うわ、一番こわい」

みなみ
「で、名前を一人称にする女ね。“みなみは〜”みたいなやつ」

ガリア
「カワイイじゃん?」

みなみ
「それ、10代まで。大人でやってたら要注意」

ガリア
「即アウト判定?」

みなみ
「これはね、『自分を客体化して見てほしい』『常に“注目される私”でいたい』『感情の責任を自分に持たせたくない』このどれか、もしくは全部」

ガリア
「重たい……」

みなみ
「“私が悲しい”じゃなくて“みなみ悲しいの”って言うでしょ? 主語をズラして感情を免責してるの。まぁ、わたしも言っちゃうときあるけどね💗」

ガリア
「なるほど……」

みなみ
「で、“ボク”呼びが成立する稀有な例もある。芸能とか、政治とか、“役割としてのキャラ”が明確な人. あのちゃんもそうだよね。」

ガリア
「前橋の元市長の小川晶さんも“ボク”って言ってたって聞いたことある」

みなみ
「あれはね、“立場上の言語戦略”だと思うよ。あざと戦略!」

ガリア
「つまり……」

みなみ
「一般人が真似すると、“個性”じゃなくて“設定感”が前に出る」

ガリア
「うっ……」

みなみ
「で、ガリア社長が一番やりがちな勘違い言うね」

ガリア
「え、まだ何も言ってないけど」

みなみ
「“ボク呼びの子=普通の女と違う=俺なら理解できるかも”って思うとこ」

ガリア
「……図星」

みなみ
「違うから。“普通の理解”を嫌ってるだけで、演出の場合も多い」

ガリア
「じゃあ、どう接すればいいの?」

みなみ
「一人称じゃなくて“行動”を見る。言葉でキャラ作ってる人ほど、本音を隠していることって多い」

ガリア
「深い……」

みなみ
「ちなみに社長」

ガリア
「はい」

みなみ
「もし50代のおじさんが自分のこと“ガリアはさ〜”って言い出したら」

ガリア
「……」

みなみ
「即、精神年齢査定に入ります」

ガリア
「それはセーフでしょ!? 愛称だし!」

みなみ
「アウト。完全アウト。しかも“ガリアはさ〜”は一人称じゃなくて呪文だから。」

ガリア
「呪文!? なんの!?」

みなみ
「“俺まだイケるはず病”を自分にかける黒魔術。」

ガリア
「こわっ!」

みなみ
「はい、解呪料として今夜もボトル1本💗 副作用? 二日酔いと現実。」

ガリア
「なぜ毎回ここで課金される……!」

みなみ
「いい? 一人称って“自分をどう扱ってきたか”の履歴書なの. 雑に生きてきた人ほど、言葉でキャラ盛るのよ。」

ガリア
「……夜ふかしデジタルラウンジ、今日も尊厳が削られました」

みなみ
「安心して。削られてるのは尊厳じゃない。幻想。」

ガリア
「……」

みなみ
「幻想が剥がれた分だけ、社長は一歩“大人”に近づいたってこと。」

ガリア
「おお、救いが……!」

みなみ
「でも勘違いしないで。」

ガリア
「え?」

みなみ
「大人になったからって、モテるとは一言も言ってない。」

ガリア
「完全オチじゃん!!」



