地方発IT社長ガリアと、夜の社交場「CLUB AYANO」で輝く人気キャストみなみ。噛み合わないのに妙に心地いい二人の会話が、政治もAIも恋心もシャンパンの泡のように混ざり合う――。「好き」が暴走する男と「距離感」を操る女が織りなす、夜ふかし知的エンタメコラム。
文芸誌『GOAT』が売れる理由

みなみ
「社長〜、最近“GOAT”って文芸誌が売れてるらしいよ。出版ってもう終わった業界って言われてたのに、不思議」 


ガリア
「そこなんだよ。“終わった”って言われてる市場ほど、実は一番チャンスが転がってる」

みなみ
「お、社長の経営者スイッチ入った」

ガリア
「GOATってさ、“文芸誌”を再定義したんだと思うんだ。難解な純文学だけじゃなくて、エンタメも、若い書き手も、読みやすさも全部混ぜて、“読む体験”として再パッケージした。つまり、“売れない雑誌”を“今の人が欲しい読み物”に作り替えたわけ。510円ってゴートにかけていて、“ちょっとカフェでコーヒー我慢すれば買える”ラインだし、あの表紙、完全に“女子が手に取りやすいデザイン”で設計されてる」

みなみ
「たしかに。文芸誌って聞くと“難しそう”なのに、GOATはなんか“おしゃれな読み物”っぽい」

ガリア
「これ、ビジネスの基本なんだよ。“これはもう売れない”って決めつけた瞬間に終わる。でも定義を変えれば、同じものでもちゃんと売れる商品になる」

みなみ
「……」

ガリア
「でさ、これってウォータービジネスも同じだと思うんだ。“水商売=古い・危ない・おっさんの遊び場”ってイメージを、“会話と空間のエンタメ”として再定義したら、全然違う世界になる」

みなみ
「……社長、今日やけに賢い」

ガリア
「でしょ?GOATが“文芸誌”をアップデートしたなら、夜の世界も“ラウンジの在り方”をアップデートすべきなんだよ」

みなみ
「なるほど〜。つまり、うちの店も“新世代型知的ラウンジ”とかにしたいわけ?」

ガリア
「そうそう!政治の話もAIの話も恋愛相談もできる、“考える人のための夜の社交場”!」

みなみ
「……社長、なんか今日、尊敬しそうになった♡」

ガリア
「え、今なんて?」

みなみ
「“なりそうになった”だけね」

ガリア
「そこは確定してよ!」

みなみ
「その“新世代ラウンジ構想”、どの女の子が誰を相手にして、社長は誰の横に座る想定なの?」

ガリア
「えっ」

みなみ
「社長の“再定義”、だいたい最後に“自分が若い子に囲まれる絵”が入ってるの、私は見逃してないからね?」

ガリア
「そ、そんなこと……!」

みなみ
「はいはい。“ビジネスの話をしてる自分”が一番好きなタイプでしょ?」

ガリア
「……」

みなみ
「GOATは“文芸”をアップデートしたけど、社長は“下心”をアップデートできてなーい」

ガリア
「ぐっ……!」

みなみ
「ま、そこが社長の“安定した売れ筋”なんだけどね」

ガリア
「それ、褒めてる?」

みなみ
「半分だけ♡」


