地方発IT社長ガリアと、夜の社交場「CLUB AYANO」で輝く人気キャストみなみ。噛み合わないのに妙に心地いい二人の会話が、政治もAIも恋心もシャンパンの泡のように混ざり合う――。「好き」が暴走する男と「距離感」を操る女が織りなす、夜ふかし知的エンタメコラム。
略語の進化と「大人の略語」
〜本音を隠す技術と変態ネクタイ〜
〜本音を隠す技術と変態ネクタイ〜

みなみ
「社長〜、今夜の夜のデジタルラウンジのテーマ、どうする?」

ガリア
「若者の略語なんてどう? あれさ、進化しすぎじゃない? バイト先を“バ先”って…もう省略の向こう側だよ」

みなみ
「確かに。言葉を削る才能だけは無限よね」

ガリア
「ってことで、俺も考えてみた。若者に対抗して、“大人の略語♡”」

みなみ
「嫌な予感しかしない」

ガリア
「まずは王道。“バスケ”」

みなみ
「え、急にスポーツ?」

ガリア
「馬鹿なスケベ。『カナの彼氏って、バスケだよねぇ』みたいに使う。聞いてる人もなんかカナの彼氏がバスケやってるみたいで、誰も傷つかない会話ww」

みなみ
「最低の使用例やめて!」

ガリア
「次。“タスケ”。ただのスケベ。要はノー知性、ノー配慮。『あの客、タスケだから、気を付けて』みたいに、飲み屋の隠語使えそうでしょ」

みなみ
「あー、いるいる。会話全部セクハラ方向に行くオヤジ」

ガリア
「で、最後。“リスケ”」

みなみ
「それは仕事で使うやつ」

ガリア
「利口なスケベ。計算高くて、普段は出さないタイプ」

みなみ
「それ、むっつりって言わない? でも、俺は他の男と違うからってちょっとインテリきどって、実はただの『ヤリモク』的なお客さんいるよ、いる」

ガリア
「どう? なかなかセンスあるでしょ。」

みなみ
「ガリアってスタバだよね☺」

ガリア
「何? スタバって」

みなみ
「スケベでタダのバカ」

ガリア
「これは、本家のカフェからクレーム来る略語! 流行ったら大変」

みなみ
「でも、社長、略語作りの才能は…方向性が終わってるだけで、意外とあるかも」

ガリア
「だろ? でさ、言葉だけじゃなくて“物”でもいけると思うんだよ。ネクタイ」

みなみ
「急に商品企画」

ガリア
「例えば、槍の形で“やりタイ”とか。今日はその気です💗、って意思表示」

みなみ
「誰が気づくのよ」

ガリア
「眠い日は“ねむタイ”、気分変えたい日は“変わりタイ”。目のイラストが8こ付いている『やめ(八目)タイ』。これ、会社にしていったら、最高でしょ」

みなみ
「…シリーズ化したら、意外とバズりそうで腹立つ」

ガリア
「だろ? で、プレゼント需要もあると思うんだよ」

みなみ
「じゃあさ、私から社長にあげたいネクタイがあるんだけど」

ガリア
「え、何?」

みなみ
「当ててみて」

ガリア
「わかった! シンプルな藍色のおしゃれなネクタイでしょ。で、逢いたい💗」

みなみ
「ちがーう。ヘンタイ」

ガリア
「雑なまとめ方!」

みなみ
「でも嫌いじゃないでしょ?“理解ある変態”って、今どき評価高いし」

ガリア
「評価基準がおかしい」

みなみ
「略語ってさ、結局“本音を可愛く隠す技術”なんだよね」

ガリア
「そう考えると深い…のか?」

みなみ
「はい、これ」
(みなみ、ネクタイのイラストを差し出す)
(みなみ、ネクタイのイラストを差し出す)

ガリア
「……何これ。虫みたいなのがいっぱいで、気持ち悪いネクタイ」

みなみ
「これね、蚤(のみ)」

ガリア
「ひょえー!」

みなみ
「わかったでしょ」

ガリア
「……まさか」

みなみ
「のみたい」

ガリア
「そこ略すな!」

みなみ
「言葉を使わず、視覚で伝える。これ、略語文化の最終形💗」


