算数の問題をやってみてください!
突然ですが、この算数の問題を解いてみて下さい。

エリンギ
エリンギ、こういうの苦手!

しいたけ
まあ、じっくり考えてみようよ。
考えるためには「手」を使うことが大切
問題の意味は分かりましたか?
あれこれ頭の中で考えること、つまり「試行錯誤」してみた人は「考える力」がある人です。
逆にもう読むことさえ放棄してしまった人。音読からでもいいので問題文をしっかり読んで、問題が何を求めているのか考えてみて下さい。
そして、今回のテーマは「考える」ことについてです。漠然としたテーマだけど、言いたいことは一つです。
手を動かしてみる!
この算数の問題で言えば、手を動かすとは「図にしてみる」ということです。だから、考える過程の中で、図を書いてみた人はかなりのやり手です。
問題文を図にすると、こんな感じです。もちろん、こんな丁寧に書く必要はありません。自分が分かれば十分です。

こうやって図にしてみると、見えてくることがあります。
「渡り始め」から「渡り終わり」の区間を走った距離は橋の長さ1260mではなく、電車の140mという長さ分を余分に走っているということです。
そうすると、
答え (1260+140)÷20=70 70m/分
になります。
もちろん、このことが頭の中だけでイメージできた人は図にしなくても構いません。
よく分からなかった人が「諦める」前に、まず図にしてみるという作業をしてほしいのです。
わりと算数や数学の文章題はすぐに投げ出してしまう人が少なくないのですが、試行錯誤することで「思考」力は身につきます。
「考える力」なんていうと、とっても頭のいい人の特権みたいな印象がありますが、決してそんなことはありません。

それでも分からないときは
試行錯誤するといっても、時限を設けることが大切です。1問に1時間も2時間も考えていたら、効率悪いですよね。
たとえば5分考えて分からなかったら、諦めて解説を見てもいいと思います。
解説を読めば、きっと「あ、そうだったんだ!」という驚きがあると思います。
ここで大切なのは、解説を見て、理解できたら、必ず解き直しをしてみてください。ひょっとしたら答えを覚えちゃっているので、2~3日寝かした後でやり直すのがいいでしょう。
その段階で再現できていれば、その問題については身についたといっていいと思います。
この手間をかけるかどうかって非常に重要です。
スポーツなんかでも、上手な人のお手本を見ると、「あ、自分にも行けるんじゃないか」と思ってしまうことがあるかと思います。でも、それは往々にして勘違いの場合が少なくありません。上手な人は自分のものにできているから、あたかも簡単にやってのけます。その「簡単さ」加減が見ている人の勘違いを引き起こすわけです。
実際にやってみると「あれ、全然でできない」という経験ありませんか。
そう、「分かること」と「できること」は全く別のことなのです。
解説を読んで「分かった」としても、それは「できる」ようになったわけではありません。それを確認するための「解き直し」です。
数学などの問題演習で自力で解けなかった場合の理想的な流れを図にしておきますね。参考にしてみてください。
