空間(=場所)を決めよう
家庭学習をなかなか継続できないという子も少ないと思います。どうすれば継続して取り組めるようになるのか?
そのポイントの一つが「空間の固定化」です。
勉強する場所は、自分の部屋だったり、リビングだったり、いろいろあると思います。
しいたけが塾の講師時代、三者面談などしていたときは、リビングを使って勉強する子が多かったように記憶しています。場所はどこでもよいと思いますが、大切なのは自分にとって集中して取り組めるかどうかです。
自分の部屋での学習の特徴
人の目がない。
生活音がほとんどない。
一人だけで学習できる。
マンガなど自分の好きなアイテムが近くにある。
リビングの学習の特徴
親や家族の目がある。
洗い物の音やテレビの音など生活音がある。
きょうだいがいる場合、一緒に勉強できる。
きょうだいが遊んでいる場合、気が散る
周りの音が気になって集中できないタイプは自室の方が向いているかもしれませんし、ある程度ガヤガヤしている方が良いという子はリビングの方がいいかもしれません。
自分の性格を考慮して決めると良いでしょう。
そして、大切なのは「勉強遊牧民」にならないことです。場所をあちこち変えると、それだけで継続しにくくなります。
たとえば、毎日の服装を考えてみてください。選択できたとしたら、どんな服にしようか悩みませんか? この服とこの服の組み合わせがいいとか悪いとか、余分な時間が発生しますよね。
同じように、勉強場所も日替わりだと、今日は「どこでやろうか」と悩む人も出てくるわけです。その選択に悩むのも面倒くさいし、ストレスになります。
それから、家族的にも、エリンギちゃんがここにいるときは勉強しているときというのが共有できます。そうすると、「あ、頑張っているんだな」ということが伝わり、テレビの音を小さくしなきゃとか、自然と協力体制が生まれてきます。
それから、勉強する場所の近くにはスマホなどの機器は置かないようにしましょう。その時間だけでも、別の場所にしまっておくとか、親に預けるなどした方が集中できます。

エリンギ
なるほど!
時間を決めよう
ポイントの二つ目は時間を決めることです。
この時間を決めるというのは非常に重要です。
たとえば、毎日の登校時間が日替わりだったらどういうことが起きるか想像してみてください。遅刻が増えそうじゃないですか?
自由登校なんていったら、面倒くさいから今日は行かなくてもいいやなんてなってしまうかもしれません。
時間が決まっていると言うことは、その時間に合わせて自分の動きをコントールすることができるメリットがあります。
8:30までに行かなければいけないという決まりがあれば、その時間に到着できるようにやるべきことを事前に調整し、効率よく行動できるようになります。
勉強時間も8時からやるという自分ルールを設けておけば、その時間にあわせて行動できるようになります。
もし、開始時間を忘れてしまいそうな人はスマホなどでアラームをセットしておくとよいと思います。
それから、これも家族と共有しておくとよいと思います。時間が固定化されていないと、ソファーでゴロゴロしてずっとスマホをいじっているエリンギちゃんを見て、ママはきっとこんな感じでやきもきし始めます。

えのきママ
エリンギは何時に勉強はじめるのかしら? まったくスマホばっかりいじって・・・。
でも、エリンギちゃんはこう考えているかもしれません。

エリンギ
あと10分したら勉強始めよう。
そして、そんな矢先、しびれを切らしたママが、スマホをいじっているエリンギちゃんにこう言います。

えのきママ
エリンギ! いい加減にしなさい。いつ勉強するつもり。スマホばっかりいじって!!
やろうと思っていたエリンギちゃんからしたら、このママのことばはちょっとイラッとしちゃいますよね。
もし、勉強の開始時間を家族で共有できていれば、こんな悲劇も回避できるわけです。万が一、エリンギちゃんは開始時間になっても始めなかったときにママから「時間だよ」と指摘されるのは、エリンギちゃんも素直に聞けるでしょ?
まとめ
今日のポイントを図解しておきますね!
